夢十夜

夢十夜 他二篇 (岩波文庫)

夢十夜 他二篇 (岩波文庫)

漱石には小品とよばれる一群の短篇がある。小品とはいうがその存在は大きく、戦後の漱石論は『夢十夜』の読み直しから始まったとさえ言われる。ここには荒涼たる孤独に生きた漱石の最暗部が濃密に形象化されている。