この闇と光

この闇と光 (角川文庫)

この闇と光 (角川文庫)

失脚した父王とともに、小さな別荘に幽閉されている盲目の姫君・レイア。優しい父と侍女のダフネ、そして父が語り聞かせてくれる美しい物語だけが、レイアの世界の全てだった。シルクのドレスや季節ごとの花々に囲まれた、満ち足りた毎日。しかしレイアが成長するにつれて、完璧だったはずの世界が少しずつ歪んでゆく―。

絵画的な美しさって言うんだろうか?ガラス細工みたいな世界が物語後半で一気に崩れる。
そしてこの言葉。
闇の中に在って、世界は何と美しく輝いていたことだろう!
鳥肌が立ったのは私だけではないと思う。