トリツカレ男

トリツカレ男 (新潮文庫)

トリツカレ男 (新潮文庫)

ジュゼッペのあだ名は「トリツカレ男」。何かに夢中になると、寝ても覚めてもそればかり。オペラ、三段跳び、サングラス集め、潮干狩り、刺繍、ハツカネズミetc. そんな彼が、寒い国からやってきた風船売りに恋をした。無口な少女の名は「ペチカ」。悲しみに凍りついた彼女の心を、ジュゼッペは、もてる技のすべてを使ってあたためようとするのだが……。まぶしくピュアなラブストーリー。

うわあ、すごく素敵な話だ〜!
で、構成がミステリっぽい。ペチカがタタン先生の正体に気づく過程はさながら解決編。過去に“トリツカレた”ものが後々役立つあたりや、「左、左、右!・・・そうか!」ってあたりが。