バーティミアス ジョナサン・ストラウド
史上最強ファンタジー3部作完結編!ゴーレム事件から三年──、ナサニエルは17歳で帝国政府のトップ7の仲間入りをしていた。だが国の情勢は不安定だ。長びくアメリカ侵攻に出口が見いだせない政府に、一般人たちがついに大規模な抗議運動を起こそうとしていた…
- 作者: ジョナサン・ストラウド,金原瑞人,松山美保
- 出版社/メーカー: 理論社
- 発売日: 2005/12/08
- メディア: 単行本
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こりゃあネタバレなしに語れない!以下反転↓
[**ラスト一歩手前。騒動から2日経過したロンドンの街。そこにいるのはキティひとり。うわあああ、すごくやな予感が・・・・・ぎゃあー的中っ!ナサニエルとバーティミアスが敵と差し違えなんてありえないよーっ(>△<。 そうか、キティが知らないだけで、2人はどこかで生きてる、てのもありだな。きっとそうそう。2巻のキティのときと逆で。でもなあ〜、普通そゆことする〜?「やあ、キティ。ただいま!」めでたしめでたし、で良いじゃないか。児童文学なんだし。
そんなこんなで、ちょっとやり切れない気分でCh.38「別れの真実」へ突入。
ラスト3ページにやられたっ!もう涙ぼろぼろ。ジョン・マンドレイクは昔のナサニエルに戻り、そして散っ。
1、2巻と読んできて一体誰がナサニエルのひとり死に、なんていう結末を予想できる?
プトレマイオスの門をくぐって異世界までバーティミアスに会いに行くのは当然ナサニエルだと思ってたし、バーティミアスがナサニエルに憑依(合体?!)するなんてもっての他だし、“疫病の魔法”を無視してイチかバチか突っ込んじゃうナサニエルにも驚き。どこからどこまで予想を裏切る展開でした(むろん、ほめ言葉)
物語初盤、自分の立場を冷静に考える間もなく、ぼろぼろになったバーティミアスを解放したナサニエルに感激。わー良かった!そこまで落ちてなかったんだね!まずここでナサの株が急上昇。キティとバーティミアスの仲の良さに嫉妬するナサニエルくん。また上昇(笑;
フュージョン後、徐々に息の合っていく2人。ナサニエルとプトレマイオスの姿が見事に重なっていき、そして・・・**]
―――――ううっ(ノ_<。この結末、私しばらく立ち直れない。オビの煽り文句に「驚くなよ!泣くなよっ!」とあったけど、そんなこといわれても。驚いたし泣いたよ。今年読んだ本の中でNO.1かも。スピード感たっぷりのストーリーや風刺の効いた語り口で、1巻々がおもしろいのはもちろんでけど、読み終わった今なら1〜3巻がきれいにつながっていたのがわかる。作者の構成力に感服いたしました!
これはぜひ全巻そろえたいぞ。