まともな人・養老孟司

まともな人 (中公新書)

まともな人 (中公新書)

今回は「あたりまえ」について考えてみよう。こういう話題ならできるだけ具体的なほうがいい―。養老孟司が世の中の動きを定点観測。小泉内閣発足も、9・11同時多発テロ北朝鮮問題も、地球温暖化論や「新しい歴史教科書」問題も、何か通じるものがある。二一世紀最初の三年間の出来事とそれらをめぐる人々の姿から、世界と世間の変質をズバリ見通し、現代にはびこる「ああすれば、こうなる」式の考え方に警鐘を鳴らす。