ハサミ男

ハサミ男 (講談社文庫)

ハサミ男 (講談社文庫)

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作!

当たりハズレの差が激しいといわれるメフィスト賞。これは当たりでしょ。やーやー なかなかな本でした。後半の展開がすごい。ひっくり返ってひっくり返って、何回逆転したんだろ?
自殺未遂後に現われる”医師”と”わたし”の会話が非っ常におもしろい。何だか「頭の良い人が書いたミステリ」って感じがしますね、本当に。その辺り、うわさ通りだわー

[↓ネタバレ反転↓]

ただ、由紀子がファーストフードで会っていた相手が堀之内さん ってのは予測できましたよー。人物描写的に。あ、この人しかいないじゃん って思った。それがわかったところで全然解決しないから、意味ないけど。

おもしろかったのは確かだけど、正直期待してたほどではなかったかも。ちょっとばかり 良い前評判を聞きすぎた模様。私の周りの人々が揃って絶賛してたので・・・。
いや ただ単に一人称匿名叙述トリック・ミステリが好きじゃないだけか 私が。『GOTH』の最終話とか最終話とか最終話とか。場合によっては 最初から読み直さないと理解できないじゃないかー。

注)↑上記のようなジャンル名は存在しません。でっちあげです(笑

[ ↑ ↑ ↑ ]